全日空モーターサービスで活躍しているメンバーにインタビューしました。ぜひ社員の生の声を聞いてみてください。
クルマが好きで高校卒業後は自動車専門学校で学びました。自動車メーカーやディーラーの求人が多い中で当社を志望したのは、多種多様で、構造が複雑なGSEに興味を持ったためです。
入社から8年間は様々な種類のGSE整備を経験し、一人前と認められる 5年目頃からは、故障対応や全国の空港支援も任されるようになりました。
GSEは一般乗用車と違って故障が多いため、壊れそうなところを未然に見つけて整備したり、壊れた場合はできるだけ早く直すことが求められます。しかし、故障対応にはマニュアルが少ないので、慣れない頃は時間がかかりました。
5時間かけてもできなかったことを先輩が1分で解決した時は、知識の不足を痛感し落ちこみましたが、勉強や経験を重ねることで徐々にスピードアップしました。
昨年からは整備を離れ、日本全国のGSE管理を担当していますが、これまで現場で培った経験がとても役に立っています。
日本各地の空港でGSEが故障すると、現地の協力会社から連絡が入ります。私たちはその状況を確認しながら作業を指示したり、必要に応じて部品を発送します。また、それでも解決しない場合は社員を現地に派遣します。
見えないところで故障原因を突き止め、的確に指示することはとても難しく、プレッシャーもありますが、限られた時間の中で整備が完了した時は、ANAのフライトの定時性や安全性の一端を担っていることを強く感じます。
ANAが発注したGSEが要望通りできているかを検査するため、海外メーカーを訪れる機会がありました。
国によってものづくりに対する考え方が大きく異なり、それが機械のつくりやマニュアル、品質にも表れていることを知り、自分たちの整備のやり方も視点を変えてみることが必要だと気づきました。
この経験が、各メーカーで製造されるGSEを、ANAの求める高い品質レベルに近づけることに役立っています。
羽田空港国際化による航空機の発着回数増加などに伴い、GSEの台数も急増しています。そこで、今後は社員のスキルアップや効率的な作業方法を確立することで生産性を向上させ、限られた人数でも対応できる体制を整えていこうと考えています。
また、最近は海外メーカーのエンジニアと接する機会が増えていますので、語学力アップも目指しています。
入社して約10年ですが、当社では毎日いろいろなことが起こるので飽きることはありません。狭いGSEの下で何時間も作業を続け、油まみれになり、「もう辞めたい」と思ったこともありましたが、特殊機械であるGSE整備が好きだからこそ、今まで続けてきました。
入社後は、独自の教育訓練プログラムとOJTにより整備の基本が習得できるので、機械に触れたことのない方でもなじみやすい体制を整えています。
GSEに興味を持ち、当社で高い技術を身につけて活躍したいと思った方は、是非、挑戦してください。